群馬県高崎市ラグビー部員死亡事件

【事件内容要約】

2002年3月25日、群馬県高崎市、東京農業大学第二高等学校のラグビー部員であった金沢昌輝(当時高校2年生)君が亡くなりました。

当日は、ラグビー部の合宿に向かう予定でした。

昌輝君は出発する際、玄関まで行っては立ち止まる動作を繰り返します。その後呼吸が荒くあえぎ始めた(過呼吸の症状)ため、お母さんが合宿には行かせないことを決め、総監督に連絡を入れます。

 

実はその前日にも、昌輝君は「ラグビー」という言葉で突然、過呼吸の発作を起こしています。

 

母親が連絡を入れたにもかかわらず、部内で連絡が上手く行き届かず、マネージャーから参加催促の電話が入ります。昌輝くんは、「これは策略だ」、指導者らに対して「あいつら人間じゃないから」と言ったそうです。

 

その後、自室で自殺をはかり、ぐったりしている昌輝くんを母親が発見。救急車で病院に運ばれますが、亡くなります。

ご両親は、過呼吸を患い自殺したのはラグビー部の当時の監督らが健康管理義務を怠り、厳しい練習を強いたことが原因だとして、学校法人や校長や同部顧問ら5人を相手に、前橋地裁に提訴します。

 

2005年9月1日、職権和解が成立。

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この度、昌輝くんのお母様より、スポーツペアレンツジャパンでこの件について取り上げさせていただくことにご了解を頂きました。

 

事件内容の詳細は、金沢さんが運営するサイト、「君よ輝いて」を是非ご覧ください。全ての情報はそちらにあります。

 

ご両親がコツコツと情報を集め、お子さんの死を無駄にしない活動を必死で続けてこられたという事が良く分かるサイトです。

そして、当事者でありながら、学校や部からの情報があがってこない苦しさや、組織との日々の戦いの大変さも、記事からひしひしと伝わってきます。

裁判の経過も細かく記載されていて、お子さんの死を絶対に無駄にしない!という強い覚悟が感じられます。

 

スポーツペアレンツジャパンではサイトの情報を全て拝見させていただいき、いくつかの質問をお母様にお伺いしました。