大阪府 箕面自由学園高校 アメフト部員熱中症死亡事故

2013年 8月12日  ニュース記事一覧

 

(記事一部引用です。詳細は各記事掲載元をご覧ください)

 

こまめな飲水などはされていたようですが、運動負荷が高ければ、ケアを十分にしてもこのような事故は起きてしまうのです。

きちんとした原因解明、再発予防のための対応策、練習や試合の開催そのもののきちんとした規制作成などの徹底が求められます。

2013年夏、国内では41度を超える場所もありました。夏のスポーツ活動において、見直す時期にきているはずです。

 

2013年8月29日、事故を受けて日本アメリカンフットボール協会は、「熱中症再発防止宣言」を発表しました。その中で、35℃以上の気温の際は試合を行わない、という事が決定されました。

 

毎日jp>

大阪府豊中市の私立箕面自由学園高校は12日、京都府宇治市内で8日にあったアメリカンフットボール部の練習試合で、3年生男子部員(17)が熱中症の疑いで倒れ、死亡したと明らかにした。

同校は全国大会に出場する強豪校だが、休部も検討する。

同校の教頭は「処置に問題があったと思っていないが、大変残念だ。再発防止を徹底したい」と話した。同校は部員約70人。

 

監督らによると、当日は相手校と、試合時間が5分経過するごとに水分をとる、気温や選手の様子を見て後半の時間を短縮する、などの取り決めをしていた。男子部員は先発出場して終了間際に倒れ、監督やコーチら指導者4人はそれまで異常に気付かなかった。


日本アメリカンフットボール協会安全対策委員会が加盟団体に示している*合意事項では、7月20日~8月20日の正午~午後3時で気温30度以上の時は練習や試合を自粛するよう定め、他の期間でも高温多湿の時間帯の練習を避けるよう求めている。

合意事項は同校も把握していたが、監督は「(合意事項で)示されている時間帯ではなく、暑さ対策の取り決めもしていた。しかし、重い防具を身に着けていることなどを考えると、結果的には判断が甘かった」と話した。今後は、指導者の1人は選手の体調管理に専念させるなどの対策をとる。

現在、同部は練習を休止しているが、男子部員の遺族や部の保護者会は9月に始まる3年生最後の大会に向け再開を求めているといい、対策が決まり次第、活動を再開する見通し。

*「日本アメリカンフットボール協会安全対策委員会 夏の安全対策」リンク先はこちら(スポーツペアレンツジャパンにより追記)

TBS ニュースi

生徒はチームの副キャプテンで、身長170センチ、体重は113キロ。試合ではオフェンスとディフェンスの両方に出場していた。

この日の宇治市内は最高気温36度を超える厳しい暑さで、試合中は各クォーターの途中にも、水分補給したり頭部を冷やすなど、暑さ対策をしていたということ。
 

スポーツ報知

男子生徒は、試合終了間際の午前11時20分ごろ、フィールド内で倒れた。すぐに日陰で休ませたが、嘔吐(おうと)したため付近の病院に緊急搬送。熱中症の一種「熱射病」と診断され、一時は体温は43度まで上昇。治療を受け、38度まで下がったものの、その後容体が急変、10日午前に死亡した。

男子生徒はチームの副キャプテンで身長170センチ、体重113キロ。2年時からレギュラーだった。計約10キロの重さとなるヘルメットとプロテクターを装着し、この日の試合ではオフェンスとディフェンスの両方をこなし、ほぼフル出場していた。

同部では、この日朝のニュースで予想最高気温を確認した程度で、試合時の気温は測定していなかった。試合中は5分ごとに水分補給の時間を設けるなど暑さ対策はしていたが「甘かったと思っている」と富田顧問は肩を落とした。

MBSニュース

「(アメフトは)おおっている部分がヘルメットショルダーと肌の出ている部分が少ない。そこがほかのスポーツとは違う。5分たったら水分をとらせよう、様子見て後半は時間を短くするなど、監督同士で話をしていた」(顧問)

朝日新聞デジタル

同校は生徒の体調管理に不十分な点があったとして、今後は専門の担当者を配置するという。

試合中の休憩などで途中、数回水やスポーツドリンクを飲んでいたが、同11時25分ごろグラウンドで突然倒れた。

 

NHKニュース

この生徒は今月8日、京都府宇治市で行われたアメリカンフットボールの部活動の練習試合に出場したが、試合開始から2時間近くがたった午前11時20分すぎ、グラウンドで円陣を組んだ際にその場で倒れた。

男子生徒は当初、意識があり日陰で休んでいたが、10分ほどしておうとしたため、病院に救急搬送され、重い熱中症と診断されて、10日、亡くなった。
男子生徒はこの日、攻撃と守備の双方でほぼすべての時間、出場していたということで、学校の説明によると試合の合間に給水タイムを設け、ハーフタイムの間は男子生徒に異常は見られなかったという。