東京都 特別支援学校バスケ部熱中症事故

2017年08月29日 21:14

8月25日、知的障害特別支援学校の都立永福学園(杉並区)で高等部1年の男子生徒(15)がバスケットボール部の部活動中に熱中症で意識不明の重体。


顧問教員に罰として科された約10キロのランニング中で、都教委は「過度の負担をかける不適切な指導だった」として体罰にあたると認めた。


都教委によると、男子生徒は23日午後4時ごろ、同校の敷地内で校舎の外周(約450メートル)を約20周走った後、脱水症状のために倒れた。その後、救急搬送中にけいれんを起こし、意識を失ったという。


男子生徒は、21日の部活動で校舎の外周を走った際、顧問の男性教諭(31)が設定した時間を超過したとして、ペナルティーとして43周のランニングを科された。


しかし、この日は21周までしか走れず、23日に残りの22周分を走ると教諭に申告し、教諭も承諾。


生徒は2周ごとに水分補給を受け、別の男性教諭(33)に伴走もされたが、教諭が伴走を外れた後、残り1周で発症した。


当時、杉並区内の気温は32度。25日に記者会見した校長は「過度な練習が行われており、深く反省している」と陳謝。都教委は同日、警視庁に報告。