JADA(日本アンチ・ドーピング機構)

テスティンググループ・シニアマネージャー平井千貴さん(1)

*ご経歴ご紹介*

1996年Whitworth College(現University)卒業

1997年ATC取得

1997年~2007年 アスレティックトレーナーの専門学校講師(常勤2年、非常勤8年)

その間、様々な業務を兼任(講師、通訳・翻訳、イベント会社勤務、学会事務局、アスレティックトレーナー等)

2005年 JADAドーピング検査員認定取得

2006年 JADA入社

現在に至る

  

Q:平井さんはもともとアスレティックトレーナーを目指してアメリカの大学に進学されたかと思うのですが、そのきっかけは何だったのでしょう?

A:もともとは、理学療法の分野に興味があったんです。当時はよく理解していませんでしたが、リハビリのようなものをやりたいな、と。

 

Q:平井さんは何かスポーツをされていたのですか?

A:私は、広く浅く、という感じで、色々やっていました。高校はスイスの学校だったので、日本のような部活というものはなかったんです。

 

Q:卒業されてから、スイスへ帰られたのですか?

A:いえ、日本に帰ってきました。そして就職先を探したりしてました。なかなか仕事を見つけるのは難しかったのですが、最終的には、専門学校の講師の仕事に就くことができました。

 

Q:その専門学校では何年くらい務めてらっしゃったのですか?

A:非常勤時代を含め10年ですね。

 

Q:アスレティックトレーニングを教えてらしゃったのですよね。

A:そうです。

 

Q:専門学校での講師を10年務められて、この日本アンチ・ドーピング機構に入られるきっかけは何だったのでしょう?

A:専門学校講師で一生を終えるのか?と自問自答した時に、それは違うな、と思ったんですね。それなら、次は何だろう?と。

アスレティックトレーナーの資格をとっておきながら、自分で、自分は現場向きではないな、と思っていたんです(笑)。

でも周りには、現場に出たくて出たくてウズウズしている若い子たちがたくさんいる。

そうであるならば、自分は現場にこだわらなくても良いのではないかと。限られた現場のスポットは、このやる気がある若い子達がやるべきなのでは?と。そこで、最初は病院などをあたってみたのです。

それと同時に、色々な情報も集めていると、1つの本に出合いまして・・・

 

Q:それは何の本でしょう?

A:スポーツ事故の事が書かれている、「シャボン玉は消えない」という本で、部活動中熱中症で亡くなったお子さんのお母さんが書かれた本です。

その本に出てくるスポーツ事故に詳しい先生がおられて、その先生がトレーナー関連の雑誌に掲載されていて、連絡先も記載してあったんです。「お気軽にご連絡ください」と。

それで、早速連絡しました。

 

Q:すごい行動力ですね

A:その先生の紹介で、「日本スポーツ法学会」という学会の存在を知って、その学会に入ったんです。

その後、その縁で筑波大学大学院の科目履修生になり、その科目の先生の研究室に籍を置きました。その同じ研究室に、JADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)の元会長の下でアルバイトしていた友人がいて、翻訳できる子を探している、と。

アンチ・ドーピングに関する翻訳をしていると、その内容に興味がでてきたと同時に、「検査員をやってみないか?」とお声掛けいただいたのが、最初ですね。

2006年にJADAが組織を大きくすることになって、そこで正式に入った、という感じですね。

 
 

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